ようこそ ホームページへ

 私たちは、杉の女王と呼ばれる「あやすぎ」を使った住まいを提案するために、林家と製材業・建築士・工務店がネットワークを組み木と紙の自然素材にこだわった家づくりで住む人の想いを実現いたします。

あやすぎとは?
 杉の女王と呼ばれる「あやすぎ」は、芯は薄いピンク色で光沢があります。粘りがあって折れにくく、建築材料に適した素材です。   
  
「あやすぎ」は挿し木で増やします。成長しても木に実が付かないので、花粉症の原因となるスギ花粉が飛散しません。山鹿地域には「あやすぎ」の美林が広がっています。
「あや杉」のルーツ

アヤ杉の名称は「綾杉」からきたもので「其葉相まじりて、あやの紋の如し」と呼ばれるように、各針葉が内側に湾曲していることから名づけられたウラ杉型の品種であるといわれています。

 香椎宮神殿前の「綾杉」は神功皇后の新羅出兵の帰途、この地で植えられた(さし木)が起こりという伝説の神木です。当時の杉はその後の兵火により焼失し、その後に萌芽したと思われるものが神木として大きく成長し2つ以上のクローンから成り立っています。北九州市帆柱山の「皇后山」はアヤ杉の系統であるといわれています。

 アヤ杉は熊本県北部から大分県、福岡県、佐賀県等、北部九州一帯に古くから分布する品種で針葉は湾曲し、夏季は浅緑色で冬季は赤変します。触感はやや堅く、成長は晩成型に属しますが材質は良好で心材は赤色〜赤褐色でいわゆる赤芯です。

 樹幹は20年程度迄、わずかに根曲がりが見られますが、概して通直です。完満度は中程度で高く二股木になりやすく、さし木の発根性は極めて良好です。

 アヤ杉は幼児の成長が特に遅くいわゆる心立ちが遅いのが特徴です。枝の岐出角はやや小さく、特に幼時は上向きに分岐しています。結実性は殆ど無く、耐乾性に強い立地適応性の大きい品種とされており、また耐寒性にも強く、成長型からみて長材期木であるといわれています。

 以上のような事からアヤ杉は中・晩成型で材質が良い、赤芯で堅く艶がある、強度も優れている事から建築材に適しているといわれています。

 鹿本地方の杉林は、このアヤ杉の品種が7〜8割を占めると思われ、戦中戦後に植栽されたスギ・ヒノキが伐期を迎えており、今後将来の優良大径伐生産に向けた間伐等の施業が不可欠となっております。

 私達は山鹿生産のアヤ杉の消費拡大に向けた積極的な取り組みを展開していきたいと思っております。